令和5年度 第4回卒業生講演会を開催しました!

2024年03月21日

2024年3月1日(金)に令和5年度の第4回目となる卒業生講演会を開催いたしました。

今回の卒業生講演では、恒例となってきました「臨床の質を高める」というテーマで、守口生野記念病院の山田隆志先生(5期生)より「リハビリテーション時のリスク管理-心電図から循環動態を予測する-」、伏見岡本病院の上村拓矢先生(4期生)より「スポーツ選手の肩関節機能評価と治療について」というテーマでご講演いただきました。

 山田隆志先生にはモニター心電図の読み取り方からアラームが鳴った際の対応まで詳しくお話いただきました。モニター心電図の有無に関わらず、心疾患のある方に対してもフィジカルアセスメントを十分に行い、リハビリの負荷量や強度を調整し過負荷にならないように考慮する必要があります。またモニター心電図のない環境下でリハビリをする機会は多々あるかと思います。あくまで心拍数≠脈拍数ではありますが、脈拍数や脈拍の変化から心拍を予測しリスクに対応する重要性を学べました。

 上村拓矢先生には上腕骨頭を求心位に保つための静的安定化機構と動的安定化機構について靭帯や関節包、腱板機能とともにお話しいただきました。静的安定化機構と動的安定化機構の破綻により求心位を保つことができなくなった結果としてインピンジメント症候群が生じます。スポーツ障害においては求心位の再獲得が重要であり、整形外科的テストからまずは患部を診て、関節可動域の再獲得や機能障害の特定、さらに動作観察を基盤とした反復練習から、動作改善や疼痛軽減を図り、パフォーマンスの向上を目指していく重要性をご講演頂きました。

今回の講演会ではリハビリテーション時のリスク管理からスポーツ障害まで幅広い分野について知識を深められる大変有意義な機会になったかと思います。心電図の解釈と対応方法、肩関節機能の評価及び治療について、症例提示や動画を用いて大変分かりやすく説明いただき、明日からの臨床にすぐに活かせる内容ばかりでした。

引き続き、関西医療大学校友会 大学理学療法部会は、卒業生・学生の更なる活躍の支援に努めていきます。最後に、本研修会に参加していただいていた校友会会員の皆様、ありがとうございました!来年度もよろしくお願い致します!


© 2021 関西医療大学校友会 大学理学療法部会
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう